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ロックオンは永遠の右側で、 声優では三木眞一郎さんを崇拝。
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今日は一気にあっぷします。

エーカー家にはロックオンの決めた決まりが三つある。一つ、お風呂洗いは当番制。一つ、部屋の掃除は自分でする。そして最後の一つをロックオンは最も重要とし、もっとも大切にしているのである。

 


一つ、晩御飯は家族全員で

 



夕方になり、夕食の準備をしていると刹那が帰って来た。この春入学したばかりの刹那は今日が初めての授業であった。先日賑やかに入学式を終えたばかりである。


「ただいま。」

「あっ!おかえり、刹那。学校どうだった?」

「普通だ。」

「そっか、また何かあったら教えてくれよ。」

「ああ。そういえば、ティエリアが生徒会で遅くなることを伝えておけと言っていた。」

「ティエリアが?そっかぁ、あいつ書記かなんかやってたよな。アレルヤとグラハムも七時までは帰ってこれないって言ってたし、風呂わいてるからお前先はいってこいよ。」

「わかった。」


そう言うと刹那は、鞄からお弁当箱をとりだしロックオンに渡し、自分の部屋へと向かった。その際かけられた言葉はなかったが、その箱の軽さから全部食べてくれたことに気づいたロックオンは、ふふっと小さく笑い気分よくキッチンへと戻った。

今日のメニューはハンバーグにブイヤベース、サラダだ。今日は久しぶりにグラハムが食卓をともにできるということで、ロックオンは張り切っていた。子どもたちとの食事に不満があるわけではないが、やはり全員いる時の幸せは格別である。あとはハンバーグを焼くだけとなると、刹那もお風呂からでてきていてリビングでTVを見ていた。すると、玄関のドアが開く音がした。小走りで迎えに出ると、アレルヤとティエリアが一緒にいた。


「ただいま。」

「ただいま母さん。駅でティエリアと一緒になっちゃった。」

「お帰り、あとはグラハムだけだし、帰ってきたらすぐ飯にするから、荷物おいてこいよ。」

「あっ、母さんお弁当。」

「ほんとだっ。ティエリアも出してくれ。」

「はい、今日も素晴らしかったです。」

「ありがとう。そう言ってもらえると作りがいがある。」

「じゃあ、しばらくしたら下りてきます。」

「ああ、準備できたら呼ぶから、ゆっくりしてていいぞ。」



***



それから三十分ほど経ち、聞き覚えのある車の音がすると。「グラハムが帰って来た。」

とロックオンは玄関へと駆けていく。グラハムがドアを開ける前にロックオンはドアを開いた。そこには少し驚いた顔のグラハムがいたが、愛しい奥さんのお出迎えにすぐに笑みへと変わった。


「ただいま、私の可愛いロックオン。」

「ああ、お帰り俺の旦那さま。」


玄関先で見つめあい、グラハムが後ろ手でドアを閉めると、今朝とは違いロックオンは言われる前に自分からグラハムにお帰りのキスをした。


「すぐに飯出来るから、着替えこいよ。」

「ありがとう、楽しみだな。」


グラハムから鞄を受け取り「俺も。」言うと、グラハムが階段を上っていくのを横目で見ながらキッチンへと向かった。

ハンバーグを焼き終える頃に、グラハムが降りてきたのでアレルヤとティエリアを呼ぶように頼む。刹那にナイフとフォークを出すように言うと、ハンバーグへとロックオン特製のソースをかけた。ロックオン力作の晩御飯の出来上がりだ。

みんなが、席につき久しぶりの家族団らんの食事にロックオンは満足げである。


「なあ、グラハム、味…どうだ?」

「美味しいよ。いつも思うが君の愛が感じられて、最高だ。」

「当たり前だろ?愛情が俺の隠し味ってな。」


ロックオンも少し照れながらもうれしそうに答える。


「それに、きみが隣にいればどんな料理だって美味しく思えるよ。」

「なんだよ、そんなこと言って人参よけてるじゃないか。ほら、あ~ん。」


そう言って、自分のフォークでグラハムの皿のはじに寄せられていた人参のグラッセを一気にさすと、グラハムの口にもっていった。目の前にもってこられた人参をグラハムも「あ~ん。」といって口に入れた。


「(もぐもぐもぐもぐ……ごくん)ロックオン!私が人参嫌いなことを知っているくせに、ひどいじゃないか。私が断れないのを見越しての行動だな?!」

「そうでもしないと、お前残すだろ~?刹那を見習えよ、刹那は嫌いなもの弁当に入ってたって残したこと一度もないぜ。な?刹那。」


目の前で繰り広げられる両親のいちゃいちゃぶりに、我関せずを息子たちは貫いていた。刹那もまた下を向いてもくもくと食事をしていたため、いきなり名を呼ばれ驚いて顔を上げた。


「なんだ?」

「ん、刹那は俺の弁当残さないよなって話。」

「ああ、せっかくロックオンが作ってくれたものを残すなんてありえない。」

「ほら!ほんとに俺の子はいい子だなあ。」

「私の子供でもあるぞ!」

「ははっ、そうだな。俺達の子だ。」


ロックオンはとてもうれしそうに言う。夫婦の間にだけ和やかな空気が流れていた。すると今まで黙っていたアレルヤが急に口を開いた。


「あの~、突然なんですけど友達のバイト先で人手が足りないみたいで手伝ってくれないか?って頼まれたので土日にシフト入れることになりました。」

「へえ、どんなバイトなんだ?」

「レストランのウェーターです。」

「ロックオンも昔喫茶店でウェーターをやっていて、私たちはそこで知り合ったんだよ。」

「すごくしつこい客だったぜ。」

「どうせ、ママにストーカーのように言いよっていたんでしょう?目に浮かびますよ。」

「ストーカーだなんてもんじゃねえぜ。初めてあった日に交際を申し込んできた。」

「ふんっ、礼儀がなってないにもほどがある。」

「昔から父さんは変わってないんですね。」

「気持ち悪い」


刹那の一言に堪えることなくグラハムは初めて会った日のロックオンの良さを語りだした。


「私に敬語で話しかけてきて、何が飲みたいのか聞いてきてくれたんだ。その笑顔を愛らしさといったら。初々しくて堪らなかった。」

「喫茶店なんだから注文を聞くのはあたりまえでしょう?ママもよく付き合う気になりましたね。」

「まあな。初めは変な客としか思ってなかったんだけど…。いろいろあったんだよ。」

「そうみたいですね。」

「もう、認めてあげなよティエリア。そうじゃなきゃ僕たちは生まれてないんだから。」

「ああ、俺はロックオンの息子でよかった。」

「……そうですね、ママの子供として生まれてこれたことには感謝しています。」

「なんだよ、今日はみんなして…っ!」

ロックオンは息子たちの自分を思う気持ちを聞き、うれしくて涙ぐんでいた。

「俺もお前たちが大好きだ!」

 

***


「私のことは?」

「あとでいっぱい言ってやるよ。」







<アレルヤも一応大学生なのでバイトくらいします。はじめての給料でロックオンにプレゼントするんです★ティエリアのママ呼び「気持ち悪い」という方がいたら速攻で変えます。>

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