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律
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女性
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小説の誤字脱字、また日本語の使い方があまりにもおかしい場合は、遠慮なさらずに知らせていただけると嬉しいです。
その他日常における日本語の乱れは私の頭がおかしいだけで問題ありませんので、報告の必要はありません。そして愛あるお言葉はいつでも大歓迎ですw
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ロックオンは永遠の右側で、
声優では三木眞一郎さんを崇拝。
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ふ~。アリーの口調はわっかんないですね。
大学の講義のない土曜日。アレルヤはバイト先のレストランに来ていた。初めのうちは戸惑っていた仕事にも慣れ始め、刺激を受けることのできるこの仕事が楽しくなってきていた。ランチの開店に間に合うように店内の掃除に取り掛かる。普段から掃除をすることは嫌いではなかったため別段苦痛に感じることなく、手際よく進めていく。フロアにモップをかけ、テーブルを拭き終わり時計を見ると開店までまだ30分以上の余裕があった。 そこでようやく支配人がやってきた。
「おはようございます支配人。はい、今終わったところです。」 「ああ、ん?てめえは最近はいったやつか。」 「はい。」
「いえっそんな申し訳ないです!」 「俺が淹れてやるって言ってんだから、お前は黙って飲め。」 「はっはい…ありがとうございます。」
コーヒーを二人分入れ終わるとフロアに向かう。アレルヤを見ると、座っていればいいものを先ほど申し訳ないと言っていたが、本当にそう思っていたようで恐縮した様子で突っ立っていた。 「ほら、そこ座れ。」 「はっはい、すみません。」 コーヒーをアレルヤの前においてやる。俺はいつもブラックで飲むため、アレルヤもてっきりそうだと決めつけていたが、どうやら違ったようだ。テーブルの端に置いてあるミルクと砂糖に手を伸ばして、緊張しているのか動きがかたい。そのぎこちない様子を見ていると、角砂糖二つとミルクを少し入れ飲み始めた。
『いーんだよ。これが一番おいしいんだ。砂糖二つとミルクを少し。 ほら、あんたも飲んでみろよ?』 『はっ、そんな甘ったるいもん飲めるかよ。』 『んなこと言ってないで一回飲めよっ!』 そう言って自分のカップから一口飲むと唇を合わせてきて、そのまま咥内に流し込まれたそれを飲まされた。やはり甘くて、自分の好みの味ではなかったが、あいつのキスとともに味わったそれは悪いものでもなかった。 そんな、昔のことを思い出していた俺は「とてもおいしいです。」と言ったアレルヤの言葉を聞き意識を目の前へと向けた。 「そりゃ、よかった。だがお前…いつもそんな甘くして飲んでるのか?」 「えっと、すみません。ブラックでも飲めるんですけど、家ではいつもこうやって飲んでいるので。母の飲み方なんですよ。」 「母親?」 「はい、初めて飲んだ時に母親がこれが一番いい割合なんだった言って、それからずっとそうなんです。」
「えっ?母ですか?ロックオンです。旧姓はロックオン・ストラトス。お知り合いですか?」
「えっ!ほんとですか?…こんなことあるんですね。」
「二月に二十歳になりました。」 「二月…。あ?なんだ、つーことは…。これで合ってるよな?だからか。ははっこれは傑作だ」
「ああ、わかったぜ。すげえことがよ。――お前は俺のガキだ。」 「えっ何言って…。」 「あ?だから、俺がお前の父親だ。つったんだよ。お前の今の、エーカーさんだっけか?そいつとロックオンがいつ結婚したのかは知らねえが、お前が今二十歳で二月生まれだっつうんなら間違いねえな。」 「そんな、いきなり言われても。……昔母と?」 「付き合ってたぜ、二年ほど一緒に住んでいた。だがあいつが勝手に出て行ったんだ。」
「あー、そうだろうよ。俺が部屋に女連れ込んだのが気にさわったんじゃねーのか?」 「それは、あなたが母と住んでいた部屋に女性を入れたということですか?」
「ふざけないで下さい!」
「もう、今日いっぱいで辞めさせてください。あなたとなんてもう一秒も一緒にいたくない。」 「なんだよ、あんまりじゃねえのか父親に向かって。」 「あなたは僕の父親じゃありません。血がつながってなかったとしても育ててくれた今の父が僕の父親です!」 「はっ、そーかよ。もういいぜ、今すぐ帰れよ。俺みたいなやつとは一秒だって居たくないんだろ?」
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