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律
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小説の誤字脱字、また日本語の使い方があまりにもおかしい場合は、遠慮なさらずに知らせていただけると嬉しいです。
その他日常における日本語の乱れは私の頭がおかしいだけで問題ありませんので、報告の必要はありません。そして愛あるお言葉はいつでも大歓迎ですw
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ロックオンは永遠の右側で、
声優では三木眞一郎さんを崇拝。
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今日はここで終わります!つづいててすみません。
久しぶりに夫婦水入らずでと、子供たちが言ってくれたため、今日はグラハムとデートに来ていた。といってもまだグラハムの姿は見えない。会社帰りに直接向かうので待ち合わせしようと約束していたので、ロックオンは待ち合わせ場所である噴水の前に来ていた。近くにはショッピングモールや食事どころも多く、この噴水はよく待ち合わせに使われるらしい。ここについてからもう15分が経とうとしているが、何人ものカップルが 落ち合っては去っていく。初めのうちはほのぼのとその光景を眺めていたが一人で待つ時間が長くなるにつれ、だんだんとさみしくなってきた。 仕事が長引いて抜け出すのに時間がかかっているのだろう。グラハムの都合をそう思いやってじっと待っていたが、電灯がちかちかと点きはじめたころには、自分だけが楽しみにしていたのではないかと、悲しくなってきていた。 そうしたところにやっと、ロックオンの夫であるグラハムがやってきた。彼にしては珍しく息を切らしている、どうやら走ってきたようだった。
「悪かったよ。あぁ少し冷えてしまっているね。」 桜の咲く時期とはいえ、やはり夜になると寒いと感じるくらいの温度になっていた。グラハムは労わるようにロックオンの頬に触れると、眉をよせた。 「機嫌をなおしてはくれないか?」 「美味い店に連れてってくれよ。」 「あぁ、おいしいイタリアンの店を見つけたんだ。さあ、行こうか。」 「イタリアン…。」 「すまない、気分じゃなかったかい?では、違う店にしようか。何か食べたいものは?」 「いや、いいぜイタリアン。あんたが薦めるんだおいしいところに違いない。」
看板には「Spiaggia」と書かれていて、その店の名前を見たロックオンは「この店は」と小さく呟いていた。グラハムがこの店を選ぶなんて。あいつが昔経営していた店と同じ名前のイタリア料理店だった。まさかあいつがいるなんてことは…そんな最悪の考えが頭をよぎった。グラハムもあいつの職業までは知らなかったはずだし、俺も言わなかった。 けど…ここはあの店とは全然雰囲気もちがうし、同じ名前というだけかもしれない。そうだよ、こんなところで会うはずがないじゃないか。それにここまできて入らないというのもグラハムに変に思われる。そんなことを考えながらしばらくだまりこんでしまった俺を心配したのかグラハムが顔を覗き込んできた。
「いや、なんでもないよ。」 体調が悪いなら無理しないで家に帰ろう、と言ってくれたグラハムに心配しすぎだといって、笑った。 PR この記事にコメントする
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