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ロックオンは永遠の右側で、 声優では三木眞一郎さんを崇拝。
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おめでとうwロックオンが生まれてきてくれて、ホントに感謝!アレロクで、誕生日話です。

 今日は朝からスメラギさんが新しく考えた戦術フォーメーションを試した。刹那

とティエリア、僕とロックオンといういつもと違う組み合わせだったため最初は不

安を感じていた。僕とロックオンではなく、もちろん刹那とティエリアにだ。しかし彼

らは予想に反して、息のあった動きを見せた。始終無言だったのが気になったが。

「どうやって確認しあってるんだろうね、ハレルヤ。」と尋ねたが返事が返ってこな

い。どうやら無視されてしまったみたいだった。よくあることだが少し傷つきつつも、

あの一件以来変化を見せた2人の仲を素直に喜んだ。詳細はロックオンに聞いて

もまたはぐらかされてしまうのだろう。自分だけ仲間外れにされたようで寂しいが、

2人を眺めるロックオンの嬉しそう顔をみると理由などどうでもいいかと思えた。自

分が彼を幸せに出来ればいいのにとも考えてしまうが。訓練を最後まで見届け、

戻ってきた2人に「すごく良かったぞ、お前ら。」と口にしながら、とても笑顔で彼

は刹那の肩を叩いていた。自分の感情はともあれロックオンの機嫌がいいのは

良いことだ。なんといっても今日はロックオンの誕生日なのだから。今日の予定

は訓練だけで後は各自解散ということになっていたので、あらかじめロックオンの

部屋を訪ねる約束をしていた。

だがその前に一度プレゼントを取りに部屋に戻らなければ。


「ロックオン。僕一度自分部屋に寄ってから行きます。」

「了解。あっ、鍵かけないでおくから勝手に入ってきてくれ。」

「はい、わかりました。ではまた後で。」

「あぁ、またな。」

***

 部屋に戻り、いつもの服装に着替えると備え付けの小さな棚から箱を取り出した。

この日のためにと前回地上に下りた時に買っておいたものだ。それと同じく地上で

手に入れたワインを手に持つと、ロックオンの部屋に向かった。彼の部屋には何度

も訪れているが、未だに入る前は少し緊張してしまう。ドアの前に立つと自動で扉

が開いた。奥に足を進めるとラフな格好に着替え、キッチンで水を飲んでいる

姿が目に入ってきた。

「ロックオン。」

「おっアレルヤ、早かったな。」

 あなたと早く2人きりになりたくて、急いで来ちゃいました。という僕の言葉を

聞いたロックオンは少し目を見開き、恥ずかしそうに目線を逸らすと、ソファに

座るよう僕に言った。促され座ると、普段は向かいにあるソファへ座る彼が

僕の隣に腰掛けてきた。僅かに触れ合う太ももがなんたかくすぐったい。

ロックオンもまた自分の誕生日を意識しての行動なのかもしれなかった。

無意識なのかもしれないのが、可愛い。

「ロックオン、誕生日おめでとうございます。25歳でしたよね?
それじゃあ四捨五入すると30歳だ。」

「…それと同じことミス・スメラギに言ったら殺されるぞ。」

「えっ。どうして?」

「ったく気にしてたこと言いやがって。祝いに来てくれたんじゃなかったのかよ?」

 うっかりと気に障ることを言ってしまったようだ。頬を膨らます様子に思わず顔が

にやけそうになるが我慢する。機嫌を損ねてしまってはいけない。このタイミング

でプレゼントを渡しても大丈夫だろうか?


「すみません、あの…ワイン持って来たんです、口に合うかわからないけど。
それとこれ。」

「ありがとう。ん?なんだ、開けてもいいのか?」

「ええ、どうぞ。」

 心なしか、はずんだ声で尋ねてきたロックオンに安心した。ロックオンが包みを

開けると皮でできたシンプルなブレスレットが出てくる。僕の瞳と同じグレーの石

がひとつだけ付いたものだ。ロックオンがずっと自分のものでいてほしいという思

いをこめた、独占欲の現れだった。そのブレスレットを手にとって見ていた彼の、

「良いなこれ。気に入ったぜ、アレルヤ。」という言葉に安堵する。


「いえ、そんな、良かったです。気に入ってもらえて。それで実は…僕も同じデザ

インのアンクレットを買っていて、その…お揃いでつけてもいいですか?」

「それには、緑の石が付いてたりするのか?」

「えっ…!?」

「緑の石が付いてるかって聞いたんだよ。…俺の色。」
 
 ロックオンはいたずらっぽい笑顔をこちらにむけている。聡い彼のことだ僕の

浅はかな考えがバレてしまったのかもしれない。

「……気持ち悪いと思いましたか?」

「いや、嬉しかったぜ。お前らしくて、大切に使わしてもらう。」

 不安に思い尋ねた僕に、先ほどとは違った柔らかに微笑みを浮かべながら

そう言うロックオンにたまらず抱きついた。

「ロックオン、好きです。好き、大好きなんです。ずっと僕のものでいてくれたら

嬉しい。来年も再来年もずっと。」

 そう言うと、ロックオンが体を離すよう背中を軽く叩いてきた。促されるままに

腕の力を抜き、ゆっくりと体の間に隙間を作る。が、自分で言った言葉に急に

恥ずかしくなり顔が上げられない。ロックオンに名を呼ばれ頭を持ち上げると、

キスをされた。唇に触れるだけの優しい口づけ。

「バーカ。当たり前だろ?また来年も楽しみにしてるから。祝わってくれよな?」

「はい。」

 嬉しくて泣いてしまいそうになった。いや、もう泣いていた。ロックオンの顔が

ぼやけてよく見えないから。ロックオンが言う未来を信じたい。彼の言葉が

たまらなく嬉しかった。今日は彼の誕生日で、自分が祝う立場なのに僕のほう

がプレゼントをもらってしまったみたいだ。

今までの人生で体験することも、得ることもできなかった大切な大切なものを。



<アレ誕出来なかったので遅れたけど、ロックオンの愛をプレゼント!>

 

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